23心理サイエンス基礎演習1-02

Unityとは?
 Unityは、基本的に無料で利用できること、一般ユーザーにもほぼ全ての機能が開放されていること、などなどの理由により、現在もっともシェアの高いゲームエンジンの一つです。利用者が多いため、多くの本やWebサイトで解説され、学びやすい事も大きな特徴です。もちろんゲーム作成だけでなく、様々な心理学の実験にも利用可能です。

ここでは心理学への応用を想定して、Unityの大まかな使い方を学びます。Unityのインストールから基本的な操作方法の学習、FPS(1人称視点)コントローラの導入、景観の作成、Web上での公開方法までを扱います。これらの動画では、以下のアセット(ソフトウェア資産)を使います。
Standard Assets (for Unity 2018.4)
AllSky Free – 10 Sky / Skybox Set
Rock package

Unityのインストール
開発元は、UnityHubを使ったインストールを推奨しているようなので、ここでもまずはUnityHubをインストールし、つぎにダウンロードアーカイブからUnityをインストールします。Unity にはたくさんのバージョンがありますが、ここでは2019.4.12をインストールしておくようにしてください。

Unityエディターを使う
視点の変更やオブジェクトの配置など、エディタ操作の基本を学びます。Unityエディターを使うにはUnityでアカウントを登録する必要があります。googleアカウントを持っている方は、それを使うこともできます。また、Visual Studio(プログラムエディタ)を使うために、Microsoftのアカウントが必要になりますので、必要に応じて用意してください。

「マウス中央ボタンドラッグ」で視点移動
「Alt+マウス左ボタンドラッグ」で視点回転
「F」キーで選択中のオブジェクトを視点の中心にする

FPSコントローラを設定する
FPSコントローラーを配置し、一人称視点で世界の中を動き回る方法を学びます。FPSコントローラで飛び石を渡る簡単なゲームを作成してみます。

Assetの導入方法は、若干変更されています。詳しくは下記動画をご覧ください。

「Ctrl+D 」でオブジェクトを複製する(Duplicate)
「Ctrl+P」でゲームモードに移行するorエディターに復帰する

Terrain(地形)を作成する
Unityを使った地形作成は、箱庭を作っているような楽しさがあります。動画では大急ぎで作っていますが、少し時間をかけてディテールにこだわって作っていただくと、楽しく学べると思います。青空、夕空、曇り空の3種類を作り、スクリプトで切り替えられるようにします。

WebGL形式でビルドして公開する
公開しないと閲覧してもらえないので、WebGL形式でのビルドは非常に重要なプロセスです。しかし、WebGL自体が比較的新しい技術ということもあり、難易度は高めです。パソコンに登録されたユーザー名や作業フォルダ名に日本語が含まれていると、ビルドに失敗する事があるようです。

自分のWebサイトをもっていない場合は、UnityRoomのようなWebGL形式のコンテンツを無料で公開させてくれるサイトを利用する事も可能です(ただし広告が出ます)。レンタルサーバーはさくらインターネットロリポップなどで年間5000円程度で借りる事ができるので、実験用にはこちらが良いと思います。

リアクションの記入
 授業内のインストラクションに従い、下記アドレスからリアクションを登録してください。
心理サイエンス基礎演習1リアクション

23生理心理学特殊研究

授業の目的
生理心理学で扱われるさまざまなテーマのうちから、本授業では特にストレスマネジメントに焦点をあて、客観的測定法によるストレス評価や、リラクセーション法によるストレス緩和など、現場で役立つ知識・技能の習得を目的とする。具体的には、簡易測定装置を実際に用いることにより、心拍数、発汗活動、末梢皮膚温の変化によるストレス評価手法を学ぶ。さらに、これらの測定指標を用い、自律訓練法やバイオフィードバック法といったリラクセーション法を実践し、ストレスマネジメントへの応用方法を習得する。

到達目標
1.脳の機能と感情、身体反応の関係を説明できるようになる。
2.各種生理指標を用いてストレス度を評価できるようになる。
3.各種リラクセーション法の実践法を人に伝えられるようになる。

スケジュール
ガイダンス
脳の機能と感情

22心理学専門演習Ⅳ

授業の目的
本講義の目的は、生理心理学の主要なトピックについて理解し、その応用可能性について検討することである。生理心理学の研究テーマは、心身相関現象に焦点をあてた基礎なものから、それらの知見を感情状態の評定や健康状態の改善に役立てようとする応用的なものまで、様々なものが存在する。本演習の前半では、生理心理学に関連する近年の研究のいくつかを解説し、演習の中盤~後半では、「社会に影響を与える生理心理学」をテーマに、生理心理学の知見やスキルを用い、どのように社会問題を解決していくかについてディスカッションし、グループごとにアイデアをプレゼンテーションにまとめ発表し、その実施可能性を検討する。

到達目標
1.生理心理学の主要な研究テーマと、それらに関連した指標に関する知識を身につけ、説明できるようになる。
2.グループメンバーとのディスカッションを通し、心理学を用いて社会と積極的に関わる視点を身につける。
3.研究アイデアや遂行結果をプレゼンテーションにまとめ、わかりやすく解説できるようになる。

スケジュール
01.ガイダンス(4/11)
02.生理心理学トピック紹介(1)
03.生理心理学トピック紹介(2)
04~14.過去の卒論解説

22心理サイエンス基礎演習Ⅰ

授業の目的
本演習は心理学における実験研究に有用な、様々なテクニックを身につけることを目的とする。具体的には、従来の心理学に、プログラミング、CG、VR、電子工学、デジタルファブリケーション等の技術を組み合わせ、独創性の高い研究を実施する力を養う。

到達目標
1.プログラミングやデジタルファブリケーション、CGなどに関する各種ソフトウェア等に触れ、それらの技術を応用した実験刺激を作製できるようになる。
2.上記のスキルをベースに独自の研究アイデアを発案、他者にわかりやすく伝えることができるようになる。

授業コンテンツ
01.ガイダンス(4/11)
02.Unityを使ってみる(4/18~)