22神経・生理心理学

授業の目的
 本講義では、心と体の関係について、様々な角度から理解を深める事を目的とする。各種の基礎的な計測手法を解説すると同時に、実際にそれらを用いた過去の実験事例を取り上げ、中枢神経系や自律神経系のメカニズムについて学んでゆく。また、主要な関連分野における近年のトピックについても適宜解説を行い、単なる学問としてでなく、これらの新しい知見を日常場面にどの様に活用してゆくか、ストレス・健康といった身近な概念も交えながら、応用生理心理学的視点も含め議論をすすめてゆく。

到達目標
 これらを踏まえ、本演習は、以下を到達目標とする。
1.生理心理学において一般的に用いられる測定指標について概説できるようになる。
2.各測定指標変化の背後にある神経活動について説明できるようになる。
3.心身相関現象をもたらす様々な身体機能について説明できるようになる。
なお、本科目はストレス耐性科目として設定されており、授業内にて学生のストレスおよびストレスマネージメントに関する知識とスキルについて学習を促す。

成績評価の基準
目標1~3に関しては、定期的に行う小テスト、期末の試験、レポートにより評価を行う。
成績評価の配分は、小テスト・試験・レポートの成績を50%、リアクションペーパーへのコメント等から判断される参加状況を50%とする。授業内容に関しての意見・質問については、次回授業の冒頭で適宜フィードバックを行う。

01.ガイダンス
02.神経系
03.心電図と心拍数
04.末梢血管活動
05.血圧
06.小テスト
07.体温
08.皮膚電気活動
09.呼吸・筋電図
10.脳波・眼球運動
11.小テスト
12.ストレスと健康
13.リラクセーション
14.記憶・感情等の生理学的反応の機序・高次脳機能障害
15.試験