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AIカウンセリング

日本におけるカウンセリングの現状

 カウンセリングは,病気がある人が通うと思われがち。また,詳細を知られてないため,家族にも勧めずらく普及率が低い一方。理想としては,ちょっとした悩みでも,「カウンセリング行っといで!」と言ってくれる人がいることや,それを迎え入れてくれるカウンセラーが身近にいること。「~先生!」と近所の人に相談するような感覚がベスト。

1. AIカウンセリングの特徴

メリット
・相談までのハードルが低い:24時間365日対応,場所を問わない
・低コスト:カウンセラーだと1時間1万弱
・カウンセリング待ちがない:予約等は不要で,すぐに相談できる
・カウンセラーの負担:心的負担が軽くなる
・相談への抵抗:初対面の相手より話しやすい場合も

デメリット
・返答内容:GPT3.5だと機械っぽい,2021年までの話題
・感情理解:クライエントの気持ちを読み取って,自分から発言することはない
・複雑な相談:専門家への相談が推奨される
・介入方法:言葉の支援のみで,箱庭療法などの介入はない
・健康問題:摂食障害の方に痩せる助言を与えるのは危険

2. 具体的な介入方法

会話中の行動
・表情:会話内容「快・不快,覚醒・非覚醒」を得点化し,表情変化させる
・動作:Face Capture等で,会話中の人間の表情をAIに学習させる。

会話モデル
・モデル:二次元キャラ,3次元風のキャラ→表情が動くもの
・ボイス:voice boxなど
・返答:GPT4.0。プロフィールを設定し(口調・性格など),機械感をなくす
・人格:用途別もしくは候補を挙げる。ランダムで生成し,上位3つを使用
・表示形式:UnityでAndroid Build,もしくはUnityRoomでリンク配布

イメージ画像

クライエントの健康状態の判断
・Fitbitのデータ:RHR・rMSSDの増加時に(ストレス),AIから話かける
・心理指標:長期的な実験なら,定期的にForms回答をしてもらう

3. 言語AI

GPT-4V
・機能:画像添付と音声入力が可能。イラストの自動作成も可能
・画像評価:画像を読み取れるため,表情からクライエントの感情状態を読める
・会話内容:会話履歴から遡れ,GPT3.5に比べ会話内容に一貫性がある

GPTs
・特徴:独自のAIが作れ,「日常用・相談用・勉強用」など振り分けができる
・性能:製作者のカスタマイズ次第

4. 使用ソフト

メイン
・Unity:アプリケーション開発
・fitbit:ストレス値を評価

プログラム
・Python:マウスカーソルの操作も可能(ポジションを指定)
・Notepad++:Python, Fitbitを動かす
・c++:Unityスクリプト

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問題は,どうやって話しかけてもらえるようにするか。
AIから定期的に話してくれる,Alexa・Siriみたいに機能をつける?

Vの配信見てても,側より話者の発話な気がする。
抑揚をつけて話せれば,人と話せている気分で違和感がない。
敢えて,機械っぽくするのもありだが。

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公認心理士コースの方からのアドバイス

注意点
・深い内容がいつ出るかわからない:咄嗟に出てきた時の対応
・相談内容の機密保持
・支援方法:場合にもよるが,カウンセラーの姿勢は「すぐに答えを呈示するのではなく,あくまでクライエントが答えを導き出せるように支援すること

参考資料
1. GPTはカウンセラーになれるか:リンク
 →AIはカウンセラーの仕事の手伝え,回答の質や共感姿勢が医者を上回る
 →不適切なアドバイスを提供する恐れ,思いやりや人間性に欠ける
 →認知行動療法とAIの相性がよい可能性。アプリ作成が最適

2. QOLに応じたロボットとの継続的なカウンセリング(中川ら,2023)

得られた結果
①カウンセリングは,クライアントに共感を示すことが重要と主張されている
→研究で用いたロボットでも,クライアントの発言にFBすることで,「自分の発言が理解された」と感じ,自己開示が促進された。
→ロボットがQOLに応じた返答を行うことで,参加者自身もQOLを反映していると認識している。
②QOLの向上
→実験期間が1週間のため,身体的健康の改善が困難であったが,その他7尺度に上昇傾向がみられた。ロボットからのFBが参加者のQOL改善を促した。

3. 産業保健心理学領域におけるAI活用の現状(宮中,2023)

①産業保健心理学では,GPTを用いて以下2点の研修が考案
・メンタルヘルスの改善
・ワーク・エンゲイジメントの向上

②カウンセラーの補助×AI
・カウンセリングの業務効率化
・カウンセリング効果の検証
・カウンセリング品質の改善
・事例の難易度判定し,それに応じてカウンセラーの割り当て

生理心理学実験_資料Ⅱ

Ⅰ インストラクション動画

発汗のみ
期間ごとの図の作成
アイカメラ

*アイカメラ:実験刺激を動画で呈示する場合,フレームレートが合っていないと途中で止まってしまう。

PolarUnite (腕時計型)

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Ⅱ パワポ資料

【パワポ資料等_重田】
・実験Ⅰ:仮想事故直前と直後の心身の変化について
・実験Ⅱ:音声有無によるオンデマンド授業試料中の視線が課題成績に与える影響-学習スタイルの違いについての検討-

【資料_永松】
・実験Ⅰ:外的環境の順序効果についての検討
・実験Ⅱ:顔画像を用いた虚偽検出

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ooguriへ (Processing等)コメント文の注意点

はじめに
 卒論のProcessing, Arduino開発環境のプログラムに,コメント文をつける際の注意点および,GPTをフル活用した時のメモを残しておく。

1. 図の添付(subroutine1,SBF230707)

 一番の問題が画質が荒くなる問題。対抗策は,「4Kモニタでスクショ,文字サイズの変更,コメント文を改行」。コメント文に関しては,横か真上が基本。

 「ファイル→設定」からウィンドウを開き,フォントサイズの変更しとけば4Kモニタなくても形になる。んでもって,言語とフォント指定しないと,日本語コメントがつけられないから注意な。

2. プログラム解説_付録化について

↑長野(2022)を参考にプログラム解説を行った。

 勝手なイメージだが,プログラム内のコメント文は簡略というかメモ書き。そんでもって,本文には詳細を記述する。というのもプログラム内で長文をたらたら書いてたら邪魔になるから。複数行でこの機能を果たすって解説に必要だしな。

3. プログラム解説のプロンプト

【コメント文】

プロンプトは,1行ずつコメント文つけて…だったような。
図のように数行コメント文がないものは,個別で再度GPTに聞く。

【本文】

プロンプトは,1行ずつ詳細を説明して…だったような。
同様に個別で再度GPTに聞く。たまに訳のわからねえことを言い出すから,その時はリセット(新しいチャットを出す)。スクリプトガチャ臭で非常に香ばしい。

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一通り完成したら本文・抄録と一緒に添削するから連絡して(Teams経由)。
質問あったらプログラム問わずくれ。

卒論_表紙ページ番号なし

作成例(参照サイト:リンク1, リンク2
 表紙を除いて,2ページ目からページ番号を割り当てる方法です。詳細は,上記のサイトを参照して作成してください。

完成例
 ページ番号が正しくふれなかった場合は,下記に添付したwordファイル(本文-作成例)をダウンロードして,直接入力してください。

Green, 1977 温度BFTモデル

はじめに
STBFと訓練回の制御成績は, 濱田・下川(2002)の論文で説明されている通りグリーンモデルで説明できることに気づいた。内受容感覚もこっから引用できる。

BFの最終段階(大隈, 1986)

①外的FB依存段階:イメージ方略や装置のFB機能をもとに,制御訓練を行う
②内的制御段階:「気づき+注意」で,体内にFB環が成立し,装置いらずになる。

訓練回

・計測1, モデル1
 STBFの事前説明により, 自発性低下の阻止。心身の回路は閉じているため, 制御成績は低い状態であり, ST変化は非随意的である。STコントロールできない。

・計測2, モデル2
 各種FBと身体内部の感覚の違いに注意を向け(ぼんやりとしたレベル), 回路5から身体内部の感覚の違いに気づき「何となく重感・温感がわかる」とST上昇が感覚的に知覚される。受動的注意・イメージ方略の葛藤。

・計測3, モデル3
 身体内部の変化・心的状態の変化の気づきを学習し, 心身の関係のスキーマを構築する。各種FBから心身の状態に気づき, 自己制御の回路に結び付く。

・計測4, モデル4
 上下方向のコントロールが自発的に行える。BF装置がなくても制御が成立し, リラクゼーション効果や薬物のように感受性を低下させることもなくなる。

*今回の場合, モデル3止まりになる。FBなしで計測していないため。

231116 ワークショップ2

はじめに
 来週行うワークショップの授業内容について, 自分が講師役に回ってきた時用に資料など諸々添付しておく。

スケジュール(100分×2)
 1. 自己紹介:5分
 2. 生理指標の説明:10~15分
 3. 実験:60~90分
 4. データ取得:実験中では?
 5. グラフ作成:20分程度
 6. ディスカッション:教育の場面でどう使うか(教育工学を専攻のため)

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詳細
2. 生理指標の説明
 ①生理指標
  →質問紙ではなく, 生体情報を計測
  →ST, SCの簡単な紹介(リラクセーション, 覚醒水準, お笑いetc.)
 ②計測機
  →従来の計測機との差別化
  →低コスト機器の特徴(サイズ, 値段→半導体高騰でも3,000円)
  →ハードウェア(デジタルファブリケーション機器), ソフトウェア(ChatGPT)
 ③計測画面
  →マイコンからwifi経由でデータの送受信
  →計測ページ:同時計測人数, エクセルで楽々

皮膚温の説明

3. 実験
 ①ST:計算課題, リラックス音楽
 ②SC:ジェンガ, クールポコ

*「前安静→課題→後安静」を各3分ずつ行う。参加者を半数ずつ分け計測。STの場合, 「前安静→計算課題→リラックス動画→後安静」の4期間もあり。
計算用紙を5枚用意する。

4,5 データ取得及びグラフ化

取得したデータをグラフ化して, 各期間の推移について説明する。統計処理を行って, リラックス動画の影響を分析するなど軽く触れておく。

6. ディスカッション
 今までの研究例を軽く紹介する。その後, 先方が言ってた「生理指標を教育の場面でどのように使うか」についてディスカッションを行う。

231110 卒論進捗

進捗

1. 卒論の添削のお願い

・研究Ⅰ:方法, 考察, 付録, (結果)
・研究Ⅱ:方法, 結果

2. 特性尺度MAIA_分析結果の表を作成

分析方法
 計測1回目, 計測4回目について, 2(群:高群, 低群)×2(訓練方向:上昇, 下降)×5(期間:1~5分)の3要因混合計画による分散分析を行った。分析結果は, 以前先生から頂いた表 (IoT皮膚コンダクタンス測定器を用いた授業評価)を参考に作成しました。

計測1回目

【下位検定の結果】

因子3
・群の効果は, 高群より低群の皮膚温変化量が有意に高い傾向にあった。
・群×期間の交互作用は, 群および期間の単純主効果が有意でなかった。

因子5
・群×訓練方向の交互作用は, 群の単純主効果が下降訓練で有意であった(p<.10)。つまり, 下降訓練において高群より低群の皮膚温変化量が有意に低かった
 また, 訓練方向の単純主効果が高群で有意であった(p<.10)。つまり, 高群において下降訓練より上昇訓練の皮膚温変化量が有意に低かった

因子8
・群×訓練方向の交互作用は, 群および期間の単純主効果が有意でなかった。

計測4回目

因子4の下位検定
・群×訓練方向の交互作用において, 訓練方向の単純主効果が低群で有意であった(p<.05)。つまり, 低群において下降訓練より上昇訓練の皮膚温変化量が有意に高かったと言えた。なお, 2次の交互作用について, 下記に図を添付した。

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質問

質問1
 上記表について, 本分析結果では, いずれも「群×訓練方向の交互作用」といった2水準同士の交互作用が有意であったため, 多重比較を行っていない。そのため, 下位検定の分析結果は, 文章でのみ記述するか, もしくは表に示すのでしょうか。表に示す場合, 群の効果にのみ焦点を充てるのでしょうか。

質問2
 表のサイズが大きく, 数値が読めない。本文には, 横向きで添付でしょうか。

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やること

・研究Ⅱの考察書く
・抄録書く
・Processingのプログラム解説にコメント文を書く

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コメント

・MAIAの分析は, 以前の「群×訓練方向×期間」の分析に戻す(解釈がしやすい)
・表の横長問題に関しては, 分割して添付する
 →表1:平均値・標準偏差
 →表2:主効果・交互作用
 →表3:単純主効果・多重比較(表にすべて情報を記載する, 時間があれば下位検定)
・卒論の添削が終わったため, 修正を行うこと
・時間がないから考察を書く

卒論進捗_231027

進捗

1. 二次の交互作用の下位検定を「R」で分析できた (分析方法は152ブログにて)
2. 特性尺度MAIAの分析を行った (下記画像は各因子の説明)

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分析1
 MAIAの8因子をそれぞれ高群/低群に分け, 皮膚温変化量を従属変数として, 「2(群:高群, 低群)×4(訓練回:1~4回目)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因混合計画の分散分析を行った結果, いずれの因子においても群の効果は有意でなかった

質問1
 卒論の本文内に上記の結果を記述する場合も同様に, 統計量を記載せず, 「いずれの因子においても群の効果は有意でなかった」と記述するのでしょうか。

分析2→因子1, 4, 5で群の効果・交互作用が有意であった。
 MAIAの8因子をそれぞれ高群/低群に分け, 皮膚温変化量を従属変数として, 「2(群:高群, 低群)×2(訓練方向:上昇, 下降)×5(期間:1~5分)」の3要因混合計画の分散分析を行った。なお, 二次の交互作用の下位検定の分析の流れについて確認を行うため, 因子1のみ全文載せました。

因子1:気づき(身体感覚)
 3要因混合計画の分散分析を行った結果, 群×訓練方向×期間の交互作用のみ有意であった(F(4, 48)=2.32, p<.10)。
 群×訓練方向×期間の交互作用が有意であったため, 群の水準別に訓練方向×期間の単純交互作用の検定を行ったところ, 高群における訓練方向×期間の単純交互作用は有意であった(F(4,48)=6.17, p<.01)。低群における訓練方向×期間の単純交互作用は有意でなかった(F(4,48)=0.53, n.s.)。高群における訓練方向×期間の単純交互作用は有意であったため, 単純・単純主効果の検定(α=0.35)を行ったところ, 高群と上昇訓練における期間の単純・単純主効果が有意であった(F(4,48)=4.16, MSE=0.022, adjusted p=0.135)。
 そこで, Holm法による多重比較を行ったところ, 高群と上昇訓練において, 1分と4分, 5分の間, 2分と3分, 4分, 5分の間, 3分と4分, 5分の間で有意であった(ps<.10)。つまり, 高群と上昇訓練において, 訓練時間が経つにつれて, 皮膚温変化量が有意に高くなったと言えた。

質問2(図の作成方法)
 上記, 分析結果を図に表す場合, 左図のように両群か, もしくは右図の「高群における訓練方向×期間の単純交互作用」のどちらでしょうか。

質問3(有意水準)
 単純・単純主効果の有意水準について質問があります。Rで単純・単純主効果検定を行った際, 「高群と上昇訓練における期間の単純・単純主効果が有意であった(F(4,48)=4.16, MSE=0.022, adjusted p=0.135)」で有意であったと出力されましたが, 有意水準は0.05ではなく, α=0.35を基に判断するのでしょうか。
 また, 単純・単純主効果が有意でない場合, 「単純交互作用→多重比較」の順で分析を行うのでしょうか。

①Rの出力結果_単純・単純主効果の検定

> tx7 # 単純・単純主効果の検定 (α=0.35推奨)
               SS df1 df2    MSE     F adjust_p
B at_A1_C1 0.0007   1  12 0.1659 0.0040   0.9742
B at_A1_C2 0.0612   1  12 0.1659 0.3690   0.9135
B at_A1_C3 0.1495   1  12 0.1659 0.9007   0.9135
B at_A1_C4 0.3464   1  12 0.1659 2.0879   0.9135
B at_A1_C5 0.4369   1  12 0.1659 2.6331   0.9135
C at_A1_B1 0.3608   4  48 0.0217 4.1621   0.1358 ←A1-B1におけるCが有意
C at_A1_B2 0.0357   4  48 0.0217 0.4117   0.9135

②二次の交互作用の下位検定の記述例(一丸, 2021)

因子4:注意制御(身体感覚への注意)
群×期間の交互作用のみ有意であった(F(4, 48)=3.37, p<.05)。
 →期間の単純主効果が高群において有意であった(p<.01)。
 →Holm法による多重比較を行ったところ, 1分と5分, 2分と5分, 3分と5分で有意であった(ps<.05)。つまり, 高群において, 訓練時間が経つにつれて, 皮膚温変化量が有意に高くなったと言えた。

因子5:感情への気づき (身体と感情の関連性)
・群の効果のみ有意であった(F(1, 12)=3.57, p<.10)。
 →つまり, 低群より高群の皮膚温変化量が有意に高かったと言えた。

因子2, 3, 6~8
・群の効果および交互作用は有意でなかった。

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質問

・上記, 質問1~3について =======================================================================

やること

・実験Ⅱの考察を執筆
・実験Ⅰのプログラム解説を付録化
・ブログに添付したものに加え, 引用文献を探す

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回答

・村井先生に確認したところ, 5%水準で判断でいいとのこと。α=0.35は, パッケージのなんらかのルールかもしれないみたいだ。
・例)群×期間の交互作用で有意であった場合, 訓練方向の図は本文に載せない。ただし, 結果の解釈としてゼミの進捗などには添付する。
・有意傾向の場合, 総括として「高い/低い傾向にあった」と記述する。1%, 5%の場合, 「高かった」とする。
・MAIAの分析に関しては, 8因子あるため, 分析結果を表に表し

231006 卒論進捗

進捗

生理指標

1. 計測回数ごとの制御方略別の皮膚温制御成績

① 計測1
 「2(制御方略:温冷感, 情動)×5(課題期間:1分~5分)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 主効果・交互作用の効果は認められなかった。

② 計測2
 「2(制御方略:温冷感, 情動)×5(課題期間:1分~5分)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 制御方略の主効果が有意傾向(F(1, 11)=3.36, p<.10)であった。交互作用を行った結果, 「制御方略×課題期間」の効果が5%水準で有意だった(F(4, 44)=2.85, p<.05)。
 制御方略の主効果が有意傾向であったため, Holm法による多重比較を行った結果, 1分目より4分目, 5分目が高く, 2分目より5分目が高かった(ps<.05)。また, 「制御方略×課題期間」の交互作用の効果が有意であったため, 単純主効果の検定を行ったところ, 4分目および5分目で制御方略の単純主効果が有意傾向であった(ps<.10)。加えて, 課題期間と温冷感イメージの単純主効果が有意であった(p<.01)。

図1 計測1, 2の「制御方略×課題期間」

③計測3
 「2(制御方略:イメージなし, その他)×5(課題期間:1分~5分)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 制御方略の主効果(F(1, 10)=3.85, p<.10), 課題期間の主効果(F(4, 40)=2.88, p<.05)が認められた。交互作用を行った結果, 「制御方略×課題期間」の効果(F(4, 40)=3.41, p<.05), 「訓練方向×課題期間」の効果(F(4, 40)=3.41, p<.05)が有意だった。
 制御方略の主効果が有意傾向であったため, Holm法による多重比較を行った結果, 1分目より4分目, 5分目が高く, 2分目より5分目が高かった(ps<.05)。また, 「制御方略×課題期間」の交互作用の効果が有意であったため, 単純主効果の検定を行ったところ, 3分目および4分目で制御方略の単純主効果が有意傾向であり(ps<.10), 5分目で有意であった(p<.05)。加えて, 課題期間とその他(イメージ)の単純主効果が有意であった(p<.01)。

「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果が有意であったため, 単純主効果の検定を行ったところ, 上昇訓練課題期間の単純主効果が有意であった(p<.01)。

図2 計測3の「制御方略×課題期間」「訓練方向×課題期間」

④ 計測4
 「3(制御方略:温冷感, イメージなし, その他)×5(課題期間:1分~5分)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 訓練方向の主効果(F(1, 11)=3.99, p<.10), 課題期間の主効果(F(4, 44)=2.34, p<.10)が有意傾向であった。「制御方略×訓練方向」の交互作用の効果が有意傾向(F(2, 11)=3.94, p<.10), 「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果が5%水準で有意(F(4, 44)=3.13, p<.05), 「制御方略×課題期間×訓練方向」の交互作用の効果が1%水準で有意(F(4, 44)=3.13, p<.05)であった。

図3 計測4「制御方略×訓練方向「訓練方向×課題期間」「制御方略×課題期間×訓練方向」

質問1
・計測4回目の結果「A×B×C」の解釈と図のプロット方法。
・下画像の生理指標は, 論文内に添付するか

2. 独自項目の分析

① BF経験の有無
 「2(BF経験の有無:有り, 無し)×4(計測回数:1~4回目)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因4水準混合計画の分散分析を行った結果, 訓練方向の主効果が認められた(F(1, 12)=4.73, p<.10)。交互作用の効果および多重比較では, 有意な差が認められなかった。

② 主観的な制御レベル
 「2(以前より皮膚温制御能力が身についたか:高群, 低群)×4(計測回数:1~4回目)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因4水準混合計画の分散分析を行った結果, 群の主効果(F(1, 12)=4.29, p<.10), 計測回数の主効果(F(3, 36)=2.56, p<.10), 訓練方向の主効果が認められた(F(1, 12)=3.85, p<.10)。交互作用の効果および多重比較では, 有意な差が認められなかった。

③ 内受容感覚(身体の温度変化に注意を向けているか)を計測回数ずつ

・計測1
 「2(内受容の注意:高群, 低群)×2(訓練方向:上昇, 下降)×5(課題期間:1~5分)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 群の主効果が認められた(F(1, 12)=4.33, p<.10)。「群×訓練方向」の交互作用の効果に有意傾向が認められた(F(1, 12)=4.12, p<.10)。「群×訓練方向」の交互作用の効果が有意傾向であったため, 単純主効果の検定を行ったところ, 群と下降訓練の単純主効果が有意であった(p<.05)。

・計測2
 「2(内受容の注意:高群, 低群)×2(訓練方向:上昇, 下降)×5(課題期間:1~5分)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 課題期間の主効果が認められた(F(4, 48)=4.19, p<.01)。交互作用の効果および多重比較では, 有意な差が認められなかった。

・計測3
 「2(内受容の注意:高群, 低群)×2(訓練方向:上昇, 下降)×5(課題期間:1~5分)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果が有意だった(F(4, 48)=3.43, p<.05)。「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果が有意であったため, 単純主効果の検定を行ったところ, 課題期間と上昇訓練の単純主効果が有意であった(p<.01)。

・計測4
 「2(内受容の注意:高群, 低群)×2(訓練方向:上昇, 下降)×5(課題期間:1~5分)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 訓練方向の主効果(F(1, 12)=3.99, p<.10), 課題期間の主効果(F(3, 36)=2.56, p<.10)認められた。「群×訓練方向」の交互作用の効果が有意傾向(F(1, 12)=4.64, p<.10), 「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果が有意傾向(F(4, 48)=2.49, p<.10), 「群×訓練方向×課題期間」の交互作用の効果(F(4, 48)=3.62, p<.05)が有意であった。

④ 内受容感覚(身体の温度変化に気づいているか)

・計測1
 「2(内受容の気づき:高群, 低群)×2(訓練方向:上昇, 下降)×5(課題期間:1~5分)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 「群×訓練方向」の交互作用の効果が有意傾向(F(1, 12)=3.00, p<.10)であったため, 単純主効果の検定を行ったところ, 単純主効果が認められなかった。

・計測2
 「2(内受容の気づき:高群, 低群)×2(訓練方向:上昇, 下降)×5(課題期間:1~5分)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 課題期間の主効果が認められた(F(4, 48)=3.20, p<.05)。交互作用の効果および多重比較では, 有意な差が認められなかった。

・計測3
 「2(内受容の気づき:高群, 低群)×2(訓練方向:上昇, 下降)×5(課題期間:1~5分)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 課題期間の主効果認められた(F(4, 48)=2.41, p<.10)。「群×課題期間」の交互作用の効果が有意(F(4, 48)=3.10, p<.05), 「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果(F(4, 48)=3.53, p<.05)が有意であった。「群×課題期間」の交互作用の効果が有意であったため, 単純主効果の検定を行ったところ, 群と5分目の単純主効果が有意であった(p<.05)。また, 課題期間と低群が有意であった(p<.01)。

・計測4
 「2(内受容の気づき:高群, 低群)×2(訓練方向:上昇, 下降)×5(課題期間:1~5分)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 訓練方向の主効果が認められた(F(1, 12)=4.61, p<.10)。「群×訓練方向」の交互作用の効果が有意(F(1, 12)=5.54, p<.05), 「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果が有意(F(4, 48)=3.13, p<.05), 「群×訓練方向×課題期間」の交互作用の効果(F(4, 48)=2.14, p<.10)が有意であった。

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心理指標_MAIA(特性尺度)

3. 内受容感覚と計測回数の検討
 下位尺度8つについて
, 「2(群(内受容感覚):高群, 低群)×4(計測回数:1~4回目)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因4水準混合計画の分散分析を行った結果, 群の主効果および交互作用の効果はいずれの因子も認められなかった

4. 内受容感覚と課題期間の検討

因子1
 「2(群(内受容感覚):高群, 低群)×5(課題期間:1~5分目)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 訓練方向の主効果(F(1, 12)=3.65, p<.10), 課題期間の主効果(F(4, 48)=2.64, p<.05)が認められた。「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果(F(4, 48)=4.38, p<.01), 「群×訓練方向×課題期間」の交互作用の効果が有意(F(4, 48)=2.32, p<.10), が有意であった。
 課題期間の主効果が有意であったため, Holm法による多重比較を行った結果, 1分目より4分目, 5分目が高く, 3分目より5分目が高かった(ps<.05)。「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果が有意であったため, 単純主効果の検定を行ったところ, 訓練方向と3, 4, 5分目の単純主効果が有意であった(ps<.10)。また, 課題期間と上昇訓練が有意であった(p<.01)。

因子2, 3, 6~8
 群の主効果・交互作用は認められなかった。

因子4
 「2(群(内受容感覚):高群, 低群)×5(課題期間:1~5分目)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 訓練方向の主効果(F(1, 12)=3.90, p<.10), 課題期間の主効果(F(4, 48)=4.04, p<.01)が認められた。「群×課題期間」の交互作用の効果(F(4, 48)=3.37, p<.05), 「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果が有意(F(4, 48)=4.30, p<.01), が有意であった。
 課題期間の主効果が有意であったため, Holm法による多重比較を行った結果, 1分目より5分目が高く, 2分目より5分目が高く, 3分目より5分目が高かった(ps<.05)。「群×課題期間」の交互作用の効果が有意であったため, 単純主効果の検定を行ったところ, 課題期間と高群の単純主効果が有意であった(p<.01)。

因子5
 「2(群(内受容感覚):高群, 低群)×5(課題期間:1~5分目)×2(訓練方向:上昇, 下降)」の3要因5水準混合計画の分散分析を行った結果, 群の主効果(F(1, 12)=3.57, p<.10), 課題期間の主効果(F(4, 48)=2.74, p<.05)が認められた。「訓練方向×課題期間」の交互作用の効果が有意(F(4, 48)=4.06, p<.01)であった。

質問2
 内受容感覚は特性尺度のため, 他の内受容感覚の尺度を用いて調査した方がよろしいでしょうか。しかし, 他の内受容感覚尺度を見ても, ストレス反応の評価や対人面が多く, 本研究に合う尺度が見つかりません。先行研究を読んでも, BFに内受容感覚は重要としか記載されておらず, 具体的な使用例が見つかりません(マインドフルネスなど)。
 そもそも, 心理指標を使わず「心拍カウント課題 , 心拍弁別課題」から内受容感覚を評価している研究もあった(櫻井, 2017)。

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やること

・内受容感覚MAIAの分析聞く
・メンストラムサイクルの論文を調べる(STBFと絡めて)
・生理指標をある程度分析し終わったら, 結果の記入を始める
・卒論のコメントをいただいたところの修正作業を始める

・分析が一通り終了したため, 執筆作業に移行