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切削マシーン_まとめ

はじめに
 計測機の小型化には,切削マシーンが必須であるが,なかなか使う機会がないため忘れがち。そこで,3分程度の解説動画を作成し,取り扱い方法を紹介する。また,基板を作成する手順を軽くおさらいする。

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1. 設計図の作成 (Eagle)

 ブレッドボード上で作成した回路をもとに,設計図を作成。設計図が完成したら,サイズ確認のため,コピー機で印刷して各パーツが刺さるか確かめる。データの保存方法は下記の通り。

①設計図の保存
「Projects→eagle→SHIGETA→~~.brd
②Cam processer(ORIMIN PCBに送るファイル作成)
「Cam processer(左上アイコン)→File→job→(ファイル選択)→Process job」

 ピンサイズは,「Diameter 0.07」「Drill 0.3149606」とする。このサイズでないとピンが刺さらず,はんだ付けも難しい。また,シルク印刷(文字入れ)は,「テキストボックス→文字入力→レイヤ21: tPlace→指定位置に貼り付け」の手順で行う。

2. 切削用にファイル変換 (ORIMIN PCB)

 ここでの操作は,「パターン .sol/ ドリル  .drd / 外形 .out」3種のファイルを読込み,「変換→保存」の順で選択するだけ。これで,切削用のファイルが完成。

3. 基板カット(USB CNC)

*針付近の黒いのは「プレッシャーフット」と言い,機械が高さを自動調節してくれるため,針の高さ調節のみ念頭に置く。

4. メンテナンス

 定期的にメンテナンスをしないと,滑りが悪いことで,脱調や完成度が悪くなる恐れがある。そのため,「グリスを塗る,下板・丸ベルトの交換」を行う。

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基板カット時の注意点

今日は、基盤カット・下板の張替えをしてきた。

3Dプリンタ同じく、またやらかしたので順を追って紹介。

【下板】

下板が長期間使用しているとガタガタになって、基盤の完成度が落ちるため、新しい下板と張り替えた。普段、切断している基板より少し分厚いらしい。

【今日のやらかし】

画像の通り、針の長さを出しすぎた状態で基盤カットをしてしまったため、せっかく貼り換えた下板に傷をつけたうえに4,000円の針を壊すとこだった。

同じミスをしないよう詳細を下画像に載せた。

先生に伺ったところ高さ調節は指一本らしい。これを超える・足りないと切れ味が悪くなるうえに、今回のようにミスを起こしてしまう。

念のためマジックペンで印をつけたが、憶えておくと間違えはおこらなくて済む。また、切断時に「ガガガガー」と音が聞こえたらUSB CNCから即座に中止で。

*針付近の黒いのは「プレッシャーフット」と言い、機械が高さを自動調節してくれるらしいから針の高さ調節のみ念頭に置く。

【反応無し】

切断マシーンのUSBをPCに差し込み動かしてみようと思ったものの…動かない。何故??おそらく、あれよね。

Reset (F2)を押していない」「USB接続前にソフトを立ち上げた??」が挙げられる(2つ目は微妙)。

とりあえずReset選択しろみたいなダイアログ表示されるから、その通りに進めれば問題なし。USB CNSの使用方法は以前投稿したブログを参考にしてください。

【グリス】

3Dプリンタと同様に、定期的にグリスを塗って滑りを良くしないと脱調や精度が悪くなるらしい。そのため、定期的にゴミ掃除とグリス塗りを欠かさずに。

塗る位置は、画像で見えている部分と裏の基盤台が動くところ。

【余談】
近々、基盤カット手順の動画をアップする予定。これから始める方・復習したい方はそちらも参考にしていただけると幸いです。何かご要望があれば本ブログのコメントに書き込みor直で気軽にお申し付けください。