月別アーカイブ: 2023年3月

ECG, SCC 測定アンプ作成

前書き
サイエンスで使用するECG, SCCの測定アンプ10セットをゴールデンウィークまで(4/29(土))に作成することとなった!!

パーツ一覧

【AD変換:計測安定】

【SCC: 皮膚コンダクタンス変化】

【ECG:心電図】

ワークショップ(E-152)

余談
筋電図の時に組み立て参加したから多分大丈夫だと思う。
理想は卒論の実験始めながら、作成したいところ。

装着位置

分散分析

内容
Ⅰ,  分散分析
Ⅱ,  要因・水準
Ⅲ,  結果の見方
Ⅳ,  結果の書き方
Ⅵ,  用語

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【ざっくり】
・t検定:2つを比較
・分散分析:3つ以上を比較

【種類】
1, ~要因
・1要因:大学(A, B, C) × テスト得点
・2要因:時間帯(午前, 午後) × ご飯(白米, パン, 麺)
・3要因:旅行先(北海道, 沖縄, 所沢) × 移動手段(自転車, 徒歩) × 旅行日(平日, 休日)

*水準:大学(A, B, C) →3水準, 時間帯(午前, 午後) →2水準

2, ~計画
・対応あり:共通。カウンターバランス 例) 「前安静→課題→後安静」3期間
・対応なし:片方に所属。群分け。   例)      性別, 大学差など
・混合計画:対応あり+対応なし    例)  「室内の温度(温/寒) × コーヒー(3種)」

*「対応あり=参加者」「対応なし=参加者

←2要因3水準参加者内計画  2要因3水準混合計画→

【結果の見方】 

例)「衝突前後 (衝突前・衝突後) × 試行数(1~5試行)」の発汗量
・独立変数:衝突前後, 試行数
・従属変数:発汗量

1, ざっくりと分析(主効果, 交互作用)
・主効果:「衝突前後と発汗量」「試行数と発汗量」各々で関連はあるのか
・交互作用:「衝突前後×試行数」が発汗量に与える影響

参照: https://www.business-research-lab.com/220606/

2, 細かく見る(多重比較, 単純主効果)
・多重比較:主効果が認められた場合のみ、「衝突前×1試行, 2試行…5試行」「衝突後×1試行, 2試行…5試行」どの組み合わせが有意かみる。
・単純主効果:交互作用が認められた場合かつ、2要因の交互作用が有意であった場合に行う。

【結果の書き方】
・有意差なし (n.s.)
 
→「F(4, 5)=0.72, n.s.」で終わり

・有意差あり (p<.01  p<.05)
→①主効果・交互作用:「F(4, 5)=0.72, p<.01」
→②多重比較を行いどの組み合わせが有意かみる

F(自由度分子, 自由度の分母)=F値, P値

【用語】
・主効果:「結果の見方1」ざっくりと分析して、結果が有意だった時に使う。
→例)衝突前後で有意:「衝突前後の主効果が認められた」

・多重比較:「結果の見方2」細かく分析して、主効果が認められた時に使う。
→例)衝突前×1試行目で有意:「主効果が有意だったため、多重比較を行った結果1試行目で有意差が認められた」

・交互作用:下の図のようにクロスで分析する。
→例)「パフォーマンス(高)×リスク志向(低)」

・単純主効果:交互作用が有意であった場合に行う

交互作用のプロット図

「平行でないもの・クロスしているもの」が交互作用が認められる。反対に平行なものは上記画像(上段)の通り交互作用が認めらない。

【注意点】
分散分析自体かなり複雑なため、レポートに書くときは丁寧に書く。
・分散分析:「A(~, ~)×B(~, ~)の ~要因~水準の~計画を行った」
・多重比較:「~法(Holm, Bonferroni法など)による多重比較を行った」

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一連の分析の流れは、例題と共にこちらのサイトで紹介されていた。統計ソフトはSPSSっぽいが、用語の説明など詳しく書かれていた。

t検定は省くとして, 重回帰分析は微妙だが因子分析なら教えられそう…

内受容感覚_先行研究

MAIA
・構成:8因子32項目
・測定:身体感覚, 内的受容感覚, 気づきや注意制御, 信頼など。
→内受容感覚への気づきの程度, 自身の内受容感覚を信頼している程度, 注意を保つことができる程度。FFMQはマインドフルネス尺度のこと。

MAIA引用

Mehling,Price,Daubenmier, Acree,Bartmess,& Stewart(2012) のMultidimensional Assessment of Interoceptive AwarenessMAIA) 尺度がある。

これを庄子雅保・大野誠士・BeateM.HerbertWolfE.Mehlingが日本語化した「内受容感覚への気づきの多次元的アセスメント」では,「緊張しているとき,身体のどの部分が緊張しているか気づいている」などの質問に回答を求め,内受容感覚の程度を評価している。

寺澤・梅田,2014
・内受容感覚とバイオフィードバックについても少し述べられている。

内受容感覚とBF

心身相関,脳の機能

前島(島皮質_Takahiro Hayashi・Naoki Ikegaya,2022)

内受容感覚の3つの測定方法

  • Interoceptive Accuracy (IA): 心拍検出課題などで内受容感覚の正確さを測定。
  • Interoceptive Sensibility (IS): 質問紙を用いて身体内部に意識を向けた際の傾向を測定。
  • Interoceptive Awareness (IAc): 内受容感覚の正確さに関するメタ認知を測定。

栗野(2022),ciniiのサイト

寺澤,2017

Freedman,2012リンク

Christine(2014):内受容感覚の文化差について詳しくレビューされている
Chentsova&Dzokoto., 2014
・Ma-kellam,2012→庄司,2017に引用元がある

金井・湯川,2017

福島(2014)
・内受容感覚の性差(心拍知覚,呼吸不可,血糖値,血圧):男性>女性
・内受容感覚の文化差(心拍知覚):西洋人>アジア人

櫻井・清水
・BFによって,内受容感覚が鋭敏になるか(心拍カウント,心拍弁別)
→BF前後で変化はみられなかった。内受容感覚は,短期的に個人の中で安定