卒論 横須賀20241129発表
Quest2または、Quest3(ここではQuest2ということにしますが手順は同じです)のAボタンやBボタンでUnityのSceneを切り替える方法をわかりやすく説明します。以下の手順で進めてみてください。
1. 必要なパッケージをインストールする
Oculus Quest 2でボタン操作を認識するには、UnityにOculus IntegrationやXR Interaction Toolkitが必要です。
手順
- Unity Hubでプロジェクトを作成
・テンプレートを「3D」か「URP」に設定してください。 - Oculus Integrationをインポート
・UnityのAsset Storeで「Oculus Integration」を検索し、インポートします。 - XR Interaction Toolkitをインポート
・Unity Package Managerを開き、「XR Interaction Toolkit」をインポートします。 ・プロジェクト設定で「XR Plugin Management」を有効化し、Oculusを選択します。
XR Interaction ToolkitはUnityの公式パッケージで、Unity Package Managerから簡単にインストールできます。以下の手順で確認してください。
Unity Package Managerを開く
- Unityの上部メニューから**「Window > Package Manager」**をクリックします。
パッケージを表示する設定を変更
- 左上のプルダウンメニューで**「Unity Registry」**を選択します。
- デフォルトでは「In Project」になっているため、Unityが提供しているすべてのパッケージを表示するための変更です。
「XR Interaction Toolkit」を検索
- 検索バーに**「XR Interaction Toolkit」**と入力します。
- パッケージがリストに表示されます。
インストールする
- 「XR Interaction Toolkit」を選択し、右下の**「Install」**ボタンをクリックします。
サポートライブラリのインストール
インストール中に「Input Systemを使用するかどうか」のポップアップが出た場合は、**「Yes」**を選んでプロジェクトを再起動してください。
これで「XR Interaction Toolkit」がインストールされ、Oculus Quest 2の操作やインタラクション機能が利用できるようになります。
2. Oculusのボタン入力を取得する準備をする
Oculusのボタン入力は、UnityのOVRinput
クラスを使って取得します。
手順
- Oculus Interaction Prefabをシーンに配置する
・OVRCameraRig をシーンにドラッグ&ドロップします。 - スクリプトを作成する
次のスクリプトを作成してScene切り替えの処理を実装します。
3. スクリプトを実装する
以下の手順でスクリプトを設定してください。
- スクリプトを作成する Unityの
Assets
フォルダで右クリックして「Create > C# Script」を選択し、スクリプト名を「SceneSwitcher」にします。 - コードを記述する 次のコードをスクリプトに貼り付けます。
using UnityEngine;
using UnityEngine.SceneManagement; // シーン管理用
public class SceneSwitcher : MonoBehaviour
{
void Update()
{
// AボタンでScene1に切り替え
if (OVRInput.GetDown(OVRInput.Button.One))
{
SceneManager.LoadScene(“Scene1”);
}
// BボタンでScene2に切り替え if (OVRInput.GetDown(OVRInput.Button.Two)) { SceneManager.LoadScene(“Scene2”); } } }
- スクリプトを適用する 作成したスクリプトを任意のオブジェクト(例えば
OVRCameraRig
)にドラッグ&ドロップしてアタッチします。
4. Sceneを準備する
Unityで切り替えたいシーンを作成し、それぞれ名前を「Scene1」「Scene2」とします。
Unityの「File > Build Settings」を開く。
「Scenes In Build」に切り替えたいシーンを追加します。Scene1を先に追加し、次にScene2を追加します。
5. ビルドしてQuest 2でテスト
「File > Build Settings」からプラットフォームを「Android」に変更し、Quest 2に適したビルド設定を行います。
ビルドしてQuest 2にインストール。
実機でAボタンとBボタンを押してSceneが切り替わるか確認します。
これで、Quest 2のAボタンやBボタンを使ってシーンを切り替える仕組みが完成です。
以下はXR Interaction Toolkitをインストールした際にでる忠告とその説明。
このメッセージは、XR Interaction Toolkitをインストールまたはアップデートした際に出る通知です。この通知は、古いプロジェクトや設定が新しいInteraction Layer Maskに適合するように変更されることを伝えています。このような表示が出た場合、以前からこのプロジェクトを使っていてXR Interaction Toolkitをアップデートした場合は、「I Made a Backup, Go Ahead!」を選んで設定を更新してください。これに当てはまらない場合は「No Thanks」で大丈夫です。
このメッセージは、Spatializer Pluginのアップグレードが完了したため、Unityエディターを再起動して更新を反映させる必要があることを示しています。
作業中の内容を保存している場合:
「Restart」をクリックしてUnityエディターを再起動してください。
作業中の内容をまだ保存していない場合:
「Not Now」を選んでプロジェクトを保存してから、手動でUnityエディターを再起動してください。
おしまい