日別アーカイブ: 2024年5月29日

MAIA_3因子の考察

北原(2019)
・MAIA「気づき・注意制御・感情への気づき因子」を用いて,①「脱中心化,視点取得,ひいては認知的再評価を説明するという仮説モデルの構築」②「身体感覚の知覚そのものは精神的問題を生じやすい一方で,内受容感覚への気づきによって適応的な感情調整が促された場合には,精神的問題が軽減されるか」について検討。

・結果:身体感覚の単純な知覚は,「抑うつ・不安」を高めるが,身体感覚への「気づき」が「感情への気づき」や「注意制御」につながり,脱中心化に基づいた適応的な感情調整が促されると,「抑うつ・不安」が軽減されるという関連性が示唆された

先行研究
①「内受容感覚MAIA×(マインドフルネス)FFMQ」正の相関(栗野,2022)
 →互いに身体意識に注意を向ける尺度である(Mehling, 2012)
 →マインドフルネスによって,内受容感覚の敏感さ(IS)が向上
 →MAIAと生理指標(HR, SCL):注意制御が高いとHR下降,SCL増大
  SCLの増大は,注意や認知と関連がある。HRは注意を向けると下降
 →「内受容感覚MAIA×FMS ver.a.j(フォーカシング的態度)」負の相関
 →特性不安と有意な相関は認められない

②内受容感覚3種測定(櫻井・清水,2018)
・手続き:MAIA測定後,心拍カウント・心拍弁別課題を実施
・相関:「注意制御因子×気づき・心配しない因子」正の相関,「感情への気づき因子×気づき・注意制御因子」正の相関
・心拍~課題の相関:「心拍カウント成績×自己制御因子」正の相関のみ
→課題間の有意な相関は認められなかった。異なる側面を反映している
→質問紙とも有意な相関は示されなかった。〃
・心拍カウント課題で,「1回も心拍を感じなかった」が多い

③庄司(2017)のMAIAのまとめ
・内受容感覚の低下を修正する試みで,介入群に3か月の瞑想を行った結果,コントロール群と比較して,「attention regulation、emotinal awareness、self regulation、body listening、body trust-ing 」の各因子で改善がみられた。

④田中(2019)
・感情や情動と内受容感覚(IAc)
→脳指標を用いて内受容感覚の正確性を測定することが盛んとなっている。反映されるのが「島皮質(前部)」とされ,正確性の島皮質の灰白質体積が相関することから,島皮質の活動量から正確性が判断されている。「島皮質(前部)」が感情の主観的経験に中心的な働きをしている(心拍数が上がると興奮状態にあるなど)。
・瞑想によって,内受容感覚の正確性っが上昇するという報告も

⑤中島(2021)
・内受容感覚のまとめ

⑥寺澤・梅田(2014)
・BFにおいて,自分の身体内部の変化をどの程度分間に知覚できているかは重要
・内受容感覚の敏感さとBFについて,質問紙(IS)で測定する
*測定された客観的な身体反応と質問紙に反映される身体反応の気づきの関係性は一致せず,敏感さを評定するのに十分な方法ではないという指摘がある

==================================================================

MAIA3因子の考察

質問紙の気づきとBFの制御成績は必ずしも関連しているとは言えないのでは(http://protolab.sakura.ne.jp/LAB01/?p=31183)

・MAIAの相関が高い物が本研究でみられた。先行研究でも相関やパスで同じ
・今回用いたものでも相関がみられなかったのが,内受容感覚と関連しているのではないのでは
・質問紙の気づきとBFの制御成績は必ずしも関連しているとは言えないのでは(http://protolab.sakura.ne.jp/LAB01/?p=31183)

気づきと感情は,身体について述べている
→PAの項目多め・ニュートラルの身体状態の気づき,

不快さや痛み,
→3,4因子は不快さ,NAな身体上にフォーカスあててる

皮膚温制御は,身体はリラックスしていないとできないと,本研究で見出した