日別アーカイブ: 2023年9月11日

仮想殺人場面における目撃証言の信憑性について検討

はじめに
去年の前期に受講した司法犯罪心理学で、「授業で扱った内容に触れて、独自の研究を行って下さい。方法は何でもよい」とレポート課題を出された。ん?何でもいいっt…つまり自分の土俵に持ち込んでいいってことですよね。じゃあ文献調べて書くのも面白みがないから、Unity, Mixamo使って目撃証言の実験でもやるか!と思い立った次第。期限が近くて、結構雑な実験計画と結果だった。

ほんで、さっそく実験刺激の作成に取り掛かり、キャラ10分, ステージ5分程度で作成。キャラ作成に服装とか考えないといけないから、割と面倒くさかった記憶が。先行研究のステージ暗めにしたのがシリアスにするためだったか?

改めて読み返すとページ指定があってだが、文章がめちゃくちゃ。要は目撃証言の信頼性が、検査官の質問の仕方や証言が曖昧過ぎて、冤罪になる事例が多い。前者に関しては惜しくも断念したが、この研究では後者に焦点を充てて、直後・遅延再生(1時間後)群に分けて聞き取り調査を行った。刺激提示の流れとしては、女性の悲鳴が聞こえて、正面から犯人が逃走しながら、参加者とすれ違う。これを8試行数秒間隔で呈示して、最後に呈示したうち1人について、外見的特徴を答えてもらった。

結果
・画面が見えにくい→画質/ライトの角度の問題
・大まかに捉えてはいる→服の色や袖の長さ
・細かいところまでは覚えていない/画質が悪く見えていない
・直後再生群の方が誤答数が少ない

→質問の仕方もあるが、かなり大雑把な回答だった。これで誤答数がどうと言われても正直微妙な気がする。ほんで、回答するキャラも統一せにゃならんでしょうに、バラバラにした時点で問題のある研究すねぇ。

考察・展望
1. 実験刺激
・ステージ:路地にして、よりリアルにするかな
・犯人:統一っすね
・画質等:VRで呈示
・参加者:時間的にMain Cameraを固定にしたが、いっそのこと歩かせて場面に

2. 実験計画
・群ではなく条件でもいいかも→後から証言の撤廃もあるだろうし
・群分け:今回は遅延再生群を1時間後としたが、実際に警察官が通報を受けてからどれくらいで到着するかを検索して、より現実的に再現したいな。
・生理指標:場面遭遇時・すれ違い時のHRを測定, ST・SCで緊張度合い
・心理指標:一般感情尺度とか, VASでどれくらい証言に自信あるか
・スケジュール:「安静→刺激提示→安静」かな。刺激提示に関しては、どうだろう。仮に8試行呈示すると、現実場面では一回だしなぁ。ダミーは入れるべきか?わからんな。

この辺を含めて先行研究なり、データを揃えないと話にならねえや。あくまで個人の見解で止まるだろうし。それじゃあ意味がないや。でもそうだな。二段階で実験やるのも面白うなんだよな。それこそ、刺激提示して「群1:服装は?衝撃度合は?」「群2:明るい目の色だった?ガツンと突っ込んでた?」とか。あーなんか面白そう。え、でもこれやってそうなんだよな。どうなんだろ。Unityとは別でやってそうじゃん。やってなかったらやるわ。こんなん。面白うそうじゃんかよ。

ただ、手っ取り早いが、これは請野さんの卒論のように、匂い採取の段階で問題が起きて…っていう落ちになるのだろうか。あーこればっかりは、調べるか、やらないとわからないもんだな。仮にやってたら、先行研究の問題点を踏まえてか、再現実験になりそうだな。なんか再現実験だけはやりたくないんだよな。新しいことしたいし、発展させる方が好きだしな。やる意義を感じないんだよな。まあそれはどうでもいいけども。