卒業論文-02

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東京でも大阪でも、感染状況は悪化の一途を辿っているように見えます。実験刺激に何を用いるかは各自異なるので、動画を用いる人は動画を録画する練習を、Unityを用いる人は実験刺激の調整を各自で行なってくださればと思います。実験刺激を準備するにあたり、分からないことがある場合は個別にチャットからご連絡いただければと思います。さしあたって従属変数となるアンケート調査に関しては、全員共通の課題と思われますので、そこからスタートできればと思います。

Webフォーム作成方法の学習
 Web上で入力フォームを作成し、実験に伴う感情状態や内省報告を収集することは、どのような研究を行うにせよ有用なスキルなので、これを機に学習しましょう。手始めに、一般感情尺度をWeb化してみましょう。
 一般感情尺度は、肯定的感情(PA)、否定的感情(NA)、安静状態(CA)の3因子構造で、各因子8項目、計24項目の質問紙です。Web上で回答すると、ちょっと長すぎて参加者がイライラするかもしれません。論文中、Table3を参照し、各因子で因子負荷量が高いもの4項目をセレクトすると、

PA:活気のある、楽しい、充実した、陽気な
NA:びくびくした、うろたえた、恐ろしい、そわそわした
CA:ゆっくりした、ゆったりした、平穏な、のどかな

となります。この12項目で、作成することにしましょう。作成方法は、

1.office365にログインする
2.Formsアプリを選択する
3.フォームを作成する
4.共有用リンクを取得し動作検証する

のような手順です。下記動画を参照しながら皆さんもチャレンジしてみてください。

 Web上で実験を行う際は、1分間安静にしてもらい安静期の一般感情尺度に回答する、URLを指定して動画を見てもらいその直後に見ているときの気持ちを回答してもらう、1分後に後安静の感情を回答する、のような実験手続きを示したマニュアルが必要となりますね。カウンタバランスどうするのかなど、悩ましい問題もありますが、みんなで良い方法を見つけていければよいと思います。

氏名・学籍番号等の情報は?
 参加者は、私が担当する講義等の授業で募ることになります。その際、「調査に参加した場合には加点する」という条件で募集します。名前や学籍番号がわからないと、あとから加点できず困るため、基本的に氏名と学籍番号の入力欄を設けるようにしてください。加点が必要ない場合が無記名でも良い、と説明書きを加えるのも良いかもしれません。

リアクションの記入
 毎回授業が行われた際に、印象に残ったことや改善して欲しい点を下記リンクから3日以内に記入してください(リアクションの記入は出席管理を兼ねています)。リアクションの記入は、原則として講義が行われた日のうちに行ってください。
卒業論文リアクション

卒業論文-01

はじめに
 本年度もよろしくお願い申し上げます。ウイルスの流行が抑えきれない中、対面とオンデマンドを併用して授業を行うこととなりました。現状、対面での測定を前提とした計画は、ある程度の変更をせざるを得ない状況です。

前提の変更
 すでに3年時に、具体的な研究計画を構築した方もいらっしゃいますが、現在の状況から判断するに、従来のような生理指標測定が行えるようには、かなり時間がかかるように思います。そこで本年は、
1.生体情報の測定は行わなくても良い
2.質問紙データを主な従属変数とする
3.可能であれば刺激提示も測定もWeb経由で行えるものにする
のように研究の前提を変更します。つまり、オンラインで実施可能な実験(文章や画像、動画を用いた想定実験)を許容するという変更です。

今後の流れ
事態が好転するようであれば、従来型の研究を実施していただく事は、大変好ましいことです。しかしここは、「状況が好転するまで待つ」のではなく、「最悪の事態においても卒論を提出できるよう今のうちに手を打つ」のが良策に思えます。具体的には、Microsoft TeamsのFormsのような機能を用い、Web上に質問紙を作成し、結果を回収する方法を学んでいきたいと思います。

授業の開催時間帯に関して
金曜日の5.5限(17:15~)を想定しておりました。そこで毎週金曜日の夕方を区切りとして、課題提出などを随時行っていただきたく思います。

リアクションの記入
毎回授業が行われた際に、印象に残ったことや改善して欲しい点を下記リンクから記入してください(リアクションの記入は出席管理を兼ねています)。リアクションの記入は、原則として講義が行われた日のうちに行ってください。
卒業論文リアクション