授業の目的
本演習は、各自が興味のある領域について専門性を深め、実際に卒業研究を遂行するための準備を行う事を目的とする。生理心理学は、研究に関する知識だけでなく、計測対象である人間に実際に接し、計測を行う上での様々なスキルを身に付ける必要がある。本演習前半では、各自が卒業論文計画を発表し、参加者全体でのディスカッションを通し、研究計画を洗練させてゆく。後半では、研究テーマと測定する指標によって、3~4の小グループに別れ、実際の卒業研究を模した模擬実験を、各自協力しながら繰り返し行う事により、測定スキルの上達を図る。
到達目標
1.データベースを用い収集した論文をまとめ、独創性のある研究計画をたてられるようになる。
2.ディスカッションを通し、適切に相手の意見を聞き、また、自分の意見を述べられるようになる。
3.模擬実験を通し、自分の卒業研究に必要な測定機器を操作できるようになる。
成績評価
提出されたレジュメ、プレゼンテーション内容、および授業参加度により評価を行う。レジュメとプレゼンテーションを30%、討論・プレゼンテーション等、授業への参加度を70%とする。プレゼンテーションおよび提出レジュメに関しては、その都度修正すべき点をフィードバックし、必要に応じて再プレゼンテーション、再提出を求める。
01.ガイダンス
02.計画発表(1)
03.計画発表(2)菓子の有無と味が映像視聴時の生理・心理指標に及ぼす影響
04.計画発表(3)広告に影響する視覚情報の調査
05.計画発表(4)人物イラストの画風が視線と印象評定に及ぼす影響の検討
06.計画発表(5)仮想空間において3Dキャラクターの外見が攻撃に対する・・・
07.計画発表(6)商品購入時における視線による購入判断基準の検討
08.計画発表(7)バーチャルリアリティ(VR)技術の福祉現場への活用と展望
09.計画発表(8)リズムパターンが心身に及ぼす影響
10.計画発表(9)声における人の印象について
11.計画発表(10)手ごろな手段を用いた吃音における遅延聴覚フィードバックの検討
12.計画発表(11)スピーチ課題中における香りによっての緊張感への影響
13.計画発表(12)音楽による記憶と景色・情景の結びつき
14.研究計画の改善(1)・2020年度卒論紹介1
15.研究計画の改善(2)・2020年度卒論紹介2