生理心理学実験1-13

前回授業へのコメント
 前回は、実験の結果を分析し、結果を概観しました。3要因の分散分析はなかなか手ごわいですが、基本的な考え方は理解しておいて損はないと思います。

髭による印象変化の結果を文章化する
 今日は、前回得られた結果をレポートとしてまとめていくという動画をご覧ください。研究の形式によってデータの示し方は異なるのですが、統計処理で結果が有意であった場所だけでなく、データの全体像が把握できるようなグラフの表示方法を用いました。統計処理の結果の書き方は、基本的に以前に学んだとおりですが、今回はわかりやすく交互作用が出ているので、理解しやすいと思います。これらの結果から「どのような事をが言えるのか」を平易な文章で考えるのが、一番たいへんな作業なのかもしれません。下記の動画が参考になれば幸いです。

まとめと振り返り
 コロナ騒ぎは夏までには落ち着いて、後期は通常通りに授業ができるだろうなどと考えていましたが、全く甘かったです。 それどころか今なお感染者が増え続け、来年どうなるのかさえ見通しが立たなくなってしまいました。皆さんに生理指標の測定(実はこれが一番たいへんな気がする)を教えられなかったのは心残りですが、そのぶん例年より多くの実験テーマを扱えて、教育としては充実した側面もあったように思います。
 内容的には、独立変数としてVR、絵本、スピーチ、人格の違い、景観(空と水)、髭、従属変数としてHR、運動量、記憶課題成績、皮膚温、感情、(人の)印象など、多様なデータを扱いました。実験計画としては、1要因、2要因、3要因まで扱い、統計処理としてはt検定、分散分析、多重比較、単純主効果の検定までを扱いました。グラフの書き方や、レポートへの結果のまとめ方も、沢山練習しました。これらの経験は、皆さんの卒業論文作成に、少なからず役に立つものと思います。
 生理心理学実験2は、前期授業内容との整合性を持たせるために、 今回(13回目)をもって最終回とし、残りは追加課題といたします。 分析ばかりでやや地味な授業でしたが、半年間お付き合いくださり、ありがとうございました。

リアクションの送信
 上記動画を視聴し、感想を本日中にこちらからお送り下さい。今回も、エクセル・ワードなどのファイルの提出はありません。

追加課題のお知らせ
 前期は授業開始が遅延したため13回しか授業を行わず、残りは内容を補充するための追加課題を行いました。後期もこれに準じて追加課題を準備しますのでお待ちください。