前回授業へのコメント
いろいろな感想、コメントをいただきありがとうございました。
・緊張と覚醒のどちらでも発汗が出るなら,なぜその指標を使うのか?
生理指標は生命維持を行うための適応反応であり、心理状態をダイレクトに教えてくれるような都合の良いものではない、ということを理解する必要があります。あくまで手がかりであり、注意深く観察し、推測する課程が必要です。
・実験結果を見ると大学の90分という授業時間はあまりにも長いのではないか
全部講義するという前提なら、長いと、個人的には思います。30分くらいを1区画として、注意力が低下しないようコントロールすることが大事だと思います。
・世界がスマート化しすぎて、人間など不要になりそうで怖い。
AIが肩代わりしてくれた時間を、もっと創造的な事に使えばよいのだと思います。ただ、肩代わりできない仕事のほうがはるかに多いので、人間の労働力はまだまだ必要です。しかし、今後は自分の意志で「働く人生」or「働かない人生」を選ぶときが来るらしいです。
・まるで自分の中にいるもう一人の自分の反応には気づいていないかのような感じがしました。
生理指標の測定をはじめとする生理機能の理解は、「もうひとりの自分」に出会う貴重な機会のようにも思えます。意思決定の話もそうですが、我々は自分の行動を自分で決めていると思いがちですが、実際はそうでもない場合が多いようです。
・聞き手の発汗が上がった時の内容や話し方、進行の仕方などを細かく記録して、講義の中でその頻度を上げるなどの工夫をすることもできるのではないか?
今後はそのような細かな分析が重要になってくると思います。カウンセリングや、営業業務、結婚相談所など、「相手を惹きつける」トーク力が必要な現場では、上記のような工夫が必ず意義深いものとなります。どのようにやるのか?を誰かが定める必要があります。
デジタルエンタテイメント
今回は、デジタルエンタテイメントとして、ゲームを扱った研究を2本紹介します。一方は、ゲーム遂行中の人数が与える影響を、もう一方は、対戦相手との親密度が与える影響を検討しています。
リアクションの回収と来週の準備
今後の各回で扱う論文はこちらのリストのように定められました。担当者は該当日の1周間前までに「担当論文の感想と改善案」というタイトルでWordファイルを作成し、リアクションと併せてお送り下さい。課題を担当しない学生はリアクションのみ記入して下さい。Wordファイル作成の際、ファイルの中身は、1行目に読んだ論文のタイトルを記載し、2行目以降に論文の感想と改善案を記載し、全体で1~2ページにまとめたものとしてください(動画中でファイルを参照するので、見られる事を前提に書くように)。来週は下記の内容を予定しています。
6/8 ストレスとリラクセーション
18HP219 | 音楽とストレス課題の組み合わせが心身に及ぼす影響の検討 |
18hp227 | レモンの香りがもたらすリラックス効果の心理・生理的検討 |