オリジナル実験の企画
先週からは、3週間ほどかけて各自でオリジナルの実験刺激を作ってもらうこととなっています。先週皆さんからお送りいただいた内容に、簡単にコメントを付けましたのでご覧ください。
全体的な方向性としては、 年内最後の開催日12/21までに研究を完了させ、報告書がいただければ問題ないので、何時までに実験刺激を完成させるか、いつまでに実施するか、などの具体的なスケジュールは、個人のテーマや忙しさに応じてある程度流動的だとご理解ください。
神澤 龍河
1 人間が自然だ、快適だと感じる仮想空間内での自分の能力
2 足の速さ、体の大きさ(目線の高さ)
3 感情得点
4 背の高さ(高、中、低)、足の速さ(早、遅)→FPSControllerの設定で大丈夫そう
5 Unityを用いた実験刺激を5分程度
http://protolab.sakura.ne.jp/WGL2/WGLFPStest/
1キーと2キーで、足の速さと背の高さとジャンプ力が変わります。
花城美彩
1,サイコロの動きと音が感情に及ぼす影響について検討する。
2,サイコロの動き(あり,なし)・転がす際の音(あり,なし)
3,前回使用した一般感情尺度による肯定的感情・否定的感情・安静状態
4,2要因2水準の参加者内計画
5,実施は15分ほどでできるようにと考えている。また,動きの表現を3DCGで作成する場合は実験刺激の作成は3週間を予定,撮影した動画を使用する場合には2週間ほどで作成できると考える。レポートの作成までを含めると4から5週間を予定。
ややシンプルな実験であると感じるが,以前から気になっていたことであるので,この内容で実施をしたいと考える。
http://protolab.sakura.ne.jp/WGL2/WGLdice/
スペースキーでサイコロを振ります
菅谷 竜亜
研究目的:暗闇の中で炎による安心感の変化
独立変数:要因1:炎のある無し、炎は無く、足元が照らされる程度の光 要因2 :獣のような声と赤い目のある無し
従属変数:ポジティブ感情 ネガティヴ感情 安心感、心細さ
2要因3水準の計画?→2X2?
制作時間3〜4日程度(1日1〜3時間程度)
吉田凱翔
研究のおおまかな目的
ゲームエンジンを用いて夏を感じることは可能か。また、感じる場合は何が大事であるか。
独立変数
空(青空、夜空)、物(あり、なし)、音(あり、なし)
従属変数
夏をどれほど感じるか(五段階評定)→そんな尺度はないのでは?
要因、水準
2(空:青空、夜空)×2(物:あり、なし)×2(音:あり、なし)の参加者内計画 3要因2水準
実施にかかる時間
各条件を2分程度と想定し25分程度
ゲームエンジンを用いて、夏を再現するためには空、物、音のどれが最も大事であるかを検討したく考えました。これは実験として可能でしょか。また可能な場合、夏を感じたかどうかを調べるための項目などはどのように選定すればよいでしょうか。
松井 秀太
・実験の目的:
人は思いやりのできる生物である一方、一度害して良いと認識されればどこまでも非情な行いが出来る。その境は何であるだろうか。例えば同じ人間であるか。魔女狩りや人種差別はこうした理由で行われた。しかしその一方で、我々はペットといった動物を大事にするし、動物虐待を見ると罪悪感を感じる。そこで今回考えた境界線となる要因は『心の有無』である。動物にも感情があると考えるから大切にする。他にもゲームにおいて、ストーリのあるゲームでは敵キャラを殺すのをためらうが、対人ゲームでは一切の躊躇はない。それは殺したキャラクター自体には心がないという認識をしているからである。またここでいう『心』とは、感情の有無とする。今回はそれを調査する為にUnityを用いて実験を行う。
・独立変数:
相手がいない/感情がある相手/感情がない相手
・従属変数:3要因
罪悪感(ストレス)を感じる/罪悪感(ストレス)を感じない
・考えられる剰余変数:
人間や動物が相手であった際に、感情があるものという印象がすでにできているので、
どの条件においてもストレスが生じるのではないか。
→感情の有無のイメージが定まっていないロボットを相手に使う。
・実験方法:
実験参加者にUnity上のゲームでロボットのキャラクターに対して様々な働きかけをさせる(話す、撫でる等)。
最後にロボットに暴力的な事をするように指示し、その際のストレス値を見る。
→感情のないロボットの方は、機械的なリアクションをする。
→感情のあるロボットの方は、感情のこもったリアクションをする。
→リアクションについては、
アンケート調査等を用いて狙った印象を与えるリアクションを検討する必要がある。
・測定方法:
皮膚温によるの測定。
・実施時間:
一つの群につき、約5分。
・感想:
恥ずかしい話ですが、仮説を考えていた為に、内容についての設定がきちんと行えなかったです。まさに講義でおっしゃっていた『実行機能』が弱いのだと思います。これからどうにか直して直さなくてはならないと感じています。また質問なのですが、今回の実験ではUnityを利用しなくてはならないのでしょうか。
リアクションの記入
課題が終わった方は、下記アドレスからリアクションを登録してください。リアクションは出欠記録を兼ねています。また、成績評価の対象となることに留意して下さい。原則として授業の当日中に送るようにしてください。
心理サイエンス応用演習2リアクション