前回授業へのコメント
・フォームズはリンクさえあればoffice365でアカウントを持っていなくても出来るようになるということで実験に使いやすいものであると考えた。
→今回の実験も、誰でも回答できるように設定しておくと、 来週以降実際に測定を行う際に、色々な人に参加してもらえて良いかもしれません。
・空が曇っていても水辺があるとまだ無機質な感じはありませんでしたが、曇り空で水辺がないと気持ちが沈む印象を受けました。音を色々な箇所に仕込んでうるさくはないが静かでもないぐらいにしようと思います。
→作っている最中にも、自分の気分の変化を感じますよね。今回はフォームを使って、他の人々の感情変化もはかり、客観的に見てみようというわけです。
・ 3D音声が行動を引き出す要因になるという話を聞いて,とても納得したように感じた。改めて振り返ると,普段から外出時に気になった音を耳にすると自然とその方向へ行っているなと気が付いた。このように考えると,実際に自分の足で歩かないゲームの世界でも音のする方へ移動するのがとても生物らしいと感じて面白いなと思った。
→Unity を使った実験刺激の提示は、FPSコントローラを使っていますよね。このFPSは、FirstPersonShooter(一人称射撃?)もしくはFirstPersonSight(一人称視点)と言われます。心理学科のある先生からは「実験刺激の提示方法根本的に変えてしまう可能性があるかもしれない」という趣旨の感想をいただきました。ベースはゲームの技術なのですか、刺激評価の手法として 今後はメジャーになっていく可能性がありそうな気がします。 この手法のアドバンテージは、自分の意思で移動できるということで、「移動」には様々な有用な情報が含まれている可能性があります。卒論生の一人は、 Unity で作成した VR 空間内で、 広告を提示して実験をする予定です。人間には興味があるものに近づこうとする「接近動機」があるとされています。VR空間上での移動方向や、エリアごとの滞在時間で、言語に依存しない興味の度合いが測れるかもしれない、そう考えるとちょっとワクワクしますね。
実験刺激のWebGL化と公開
下記の動画は、前期に心理サイエンス応用演習で扱った内容ですが、通常PC用にビルドされるアプリケーションをWebGL形式でビルドし、Web上に公開する方法が解説されています。事前準備として、WebGL形式でビルドするには、WebGL Build supportという追加ソフトウェアが必要です。こちらのサイトの、「後からUnity Editorからインストールする方法」に従ってインストールしてください。作成したゲームの公開にはUnityroomというサイトを使っています。下記の動画を参照し、先週から作成している実験刺激を WebGL形式で公開してみてください。
ビルドを行う際に、途中でエラーがでると思いますので、こちらを参考に不必要なファイルを削除してください。具体的には、AllSkyFree_Menu.csというファイルを削除してください。
来週はお互いの作成した実験刺激を用い、回答を行っていきます。全員分回答すると結構な量になりますが、 どうにか頑張って回答することにしましょう。来週までに、自分の納得のいく4条件が、 Web 上で見てもらえるように、各自調整をお願いします。
フォームの文言改定
各自先週作成したフォームの説明文を下記のように改めてください。変更点は赤字部分だけです。
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実験にご協力いただきありがとうございます。本実験は、映像視聴時の感情変化を検討するものです。映像刺激の呈示、感情の測定は、いずれも身体に悪影響のある手続きを含んでいません。また、実験を途中で中断したい場合は、自分の意志で自由にやめることができます。測定された結果は、個人が特定されないよう十分に注意して保管し、特定の個人に不利益が生じることはありません。以上を理解し、参加してもよいと考えた場合は、下記の署名欄にお名前をご記入下さい。
性別、年齢を記入した後、実験刺激を表示しながら、各シーン(1~4)を視聴中の感情状態をお答え下さい。シーンを見る順序は1→4という順序ではなく、この質問フォームの順序で行って下さい(ランダム化されています)。各シーン内では、キーボードとマウスを使って、自由に動き回って下さい。各シーンの滞在時間はお任せします。ただし、質問紙回答中は実験刺激(Unity画面)を非表示にしておくようにしてください。
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リアクションの記入
課題が終わった方は、下記アドレスからリアクションを登録してください。今週は、通常のリアクションに加え、下記の2項目をお送りください(今回は動画は送らなくて結構です)。
・WebGL化した実験刺激のURL(UnityRoom上のゲームの公開用リンク)
・作成したフォームのURL(公開用リンク)
リアクションは出欠記録を兼ねています。また、成績評価の対象となることに留意して下さい。原則として授業の当日中に送るようにしてください。
心理サイエンス応用演習2リアクション